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2.デラニウムの物性2.線膨張率デラニウムおよび各種材料(下表を参照)は、その熱的履歴により複雑に寸法の変化を生じます。(1)線膨張係数と熱膨張率材料名線膨張係数寸法の変化(注釈)ポリエチレン板アルミニウム板デラニウムアクリル板鉄15×10-5/℃2.4×10-5/℃9.00mm1.44mm2.0〜3.0×10-5/℃1.20mm〜1.80mm5.0〜9.0×10-5/℃3.00mm〜5.40mm1.2×10-5/℃0.72mm※上表は、2000mm長さの製品が30℃の熱変化による寸法の変化を計算式で求めたものです。(2)寸法の変化の求め方●デラニウムの温度差による寸法の変化は、以下の式から求められます。α=f×△T×Lこの時α:デラニウムの温度差による寸法の変化(mm)f:線膨張係数△T:デラニウムが製造された時または取付けられた時の温度T1と使用時の温度T2との差△T=T2-T1L:デラニウムの長さ(mm)●計算例冬場の施工時による場合施工時の気温5℃の時に、2m長さのデラニウムを使用した場合における夏場の寸法の変化は?その施工地域における夏場の最高気温の平均は30℃である。・△T=30℃-5℃=25・α=f×△T×L=3.0×10-5/℃×25×2,000(mm)=1.5mm以上の計算事例から、夏場におけるデラニウムの長さは冬場に施工した時よりも1.5mm伸びることがわかります。4