工業材料シリーズ 技術資料

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第1章⑤ポリアミドイミド(Polyamideimide)PAI1960年代、高温・高放射線下に長期間耐える、軽量な有機材料として、DuPont社がポリイミドを開発。ポリイミドは耐熱性がすぐれている反面、加工性が悪く高価格であるという欠点があり、この加工性を改良するため主鎖にアミド結合を導入したのがポリアミドイミドである。1971年Amoco社が初めて開発、上市した。ポリアミドイミドは無水トリメリット酸とジイソシアネートとの反応によるイソシアネート法や無水トリメリット酸クロライドとジアミンとの反応による酸クロライド法によって合成される。●構造式●特長耐熱性にすぐれる(連続使用温度260℃)。機械的強度良好。高温での摺動性にすぐれる。アルカリに弱い。1)2)3)4)●用途ポリイミドに次ぐ耐熱性があり、熱成形が可能で、機械的強度、耐薬品性、電気特性にすぐれていることから成形材料や耐熱性絶縁塗料に応用されている。航空、宇宙関係、ジェットエンジン部品1-25


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