工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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2-1.プラスチックと他の工業材料プラスチックは、他の工業材料の代替として、また、他の工業材料と複合化して使用される場合が多く、他材料の特性を十分理解した上で、有効に活用していかなければならない。ここでは、プラスチック以外の代表的な素材とプラスチックの諸物性について比較を行う。★プラスチックと他の工業材料を比較した場合の長所①軽い。②化学的安定性にすぐれ、錆びない。③透明、半透明なものができる。④成形性にすぐれる。⑤着色が鮮明で、自由度が高い。⑥弾性変形し、永久変形、破損が生じにくい。⑦振動、音を吸収することができる。⑧電気の不良導体である。⑨熱を伝えにくい。★プラスチックと他の工業材料を比較した場合の短所①機械的強度に劣る。②熱による伸縮が大きい。③クリープ、荷重下の変形が起こりやすい。④耐熱性が低い。⑤低温で脆くなるものが多い。⑥金属より比較的コストが高い。⑦燃え易いものが多い。⑧耐候性に劣る。※以上の特徴にはプラスチックの種類によって例外もあります。2-22-1-1.プラスチックの一般的な性質について


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