工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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プラスチックはその絶縁性を活かし、さまざまな分野で使用されているが、絶縁体であるが故の帯電による問題も発生している。表面の摩擦や異種材との接触及び剥離によって発生した静電気が、プラスチック表面に蓄積すると塵・埃の付着により美観を損ねたり、使用環境によっては静電気による火災の原因ともなりうる。最近では、半導体製造工場や液晶製造工場などにおいて、積極的に帯電防止処理を行ったシートが使用されており、特に透明タイプ(色透明含む)はクリーンルーム用パーティション材料として、欠かせないものとなっている。-1-1.表面抵抗104~106Ωタイプ(導電領域)○サンロイドエレコンプレートPVCを基材とした、カーボン錬り混みタイプの導電性プラスチック板であり、熱加工が可能である。熱加工は成形倍率2倍程度まで可能であり、延伸による表面抵抗の低下は僅かである。3000タイプ黒色しかないため、パーティションとして使用されることは少ないが、電子部品の搬送トレイなどに需要がある。半導体製造工場などクリーン度が要求される部分においては、一部カーボンの脱落による汚染が懸念され、注意が必要である。55-1.制電板Series5-2


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