工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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第7章ライニングとは、腐蝕性環境剤と接触し、被覆基体への環境剤の浸透腐蝕を防止し、完全なる工業的防蝕を行うことを目的として、表面にフィルム、シートを内張りする事である。ライニング方法を大別すると接着法、ルーズライニング法(ビス止め法、完全ルーズ法)とがある。どちらの方法を選択するかは、環境剤の種類、濃度、温度などの使用条件及び被覆基体の形状、内部構造などによって決まる。-5-1.ライニング方法の種類ライニング法接着法方法ゴム系接着剤を用いて、シート(硬質・半硬質)をライニング基体に接着する。ルーズ法ビス止め法ライニング基体に密着する大きさのものを作りはめ込む。固定は一部のみ。シートをライニング基体にビスで固定する。長所・短所最も安全度の高い工法である。かなりの温度まで使え、温度変化、圧力変化、薬液の揺動ある場合にも使える。高度の技術を要し、加工費が高い。施工は最も簡単である。条件的に限度があるため小型容器や小型の構造物に用いる。応力集中を考慮する必要がある。施工は容易である。コンクリート槽に多く使用される。ビス止め部に応力が集中しやすい。伸縮を考慮する必要がある。77-5.ライニング加工7-72


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