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126-2・耐薬品性一般の工業用耐蝕性材料の中で、硬質塩ビ板は最も耐薬品性にすぐれた材料です。カイダックは、その硬質塩ビ板の持つ特長をそのまま持続するよう開発されているので、耐薬品性は非常にすぐれています。ほとんどの強酸・弱酸・アルカリ・塩類・動植物油に侵されることがありません。しかし、ケトン類・エステル類・エーテル類などの有機溶剤やハロゲン化炭化水素等には侵されることがあります。6-2-1硬質塩ビ板のJIS規格による耐薬品性JISK6745によるカイダックの耐薬品性は次の通りです。●60℃×5時間●板厚:3.0mm●単位:mg/cm2試験液JIS規格値SKDN1200蒸留水±0.150.17質量分率30%硫酸±0.120.09質量分率35%塩酸±0.200.09質量分率40%硝酸±0.200.12質量分率10%塩化ナトリウム溶液±0.150.15質量分率40%水酸化ナトリウム溶液±0.100.006-2-2耐薬品性評価(室温)硬質塩ビ板の評価法と同様に、カイダックを薬液に浸漬し、定期的に取り出してその変化を追跡しました。浸漬期間は30日間で下記の項目を総合的に判定したものです。1.外観変化・変色の程度・肌荒れ・亀裂の有無2.重量変化・膨潤吸収・脱水の変化3.硬度変化・ショアDでの硬さ変化4.強度変化・アイゾット衝撃強度値の変化〈判定基準〉〇:変化なし△:変色あり×:膨潤、クラック、溶解等耐薬品性は、薬品の種類、温度、時間、応力の有無によって大きく変化いたしますので、ご使用前に実際の環境・成形品でご評価をお願いいたします。