プラスチックの基礎知識

住友ベークライトのプラスチック基礎知識(技術資料)となります。


>> P.66

66参考資料用語集材料●モノマー(単量体)monomer“モノ”とは“一つ”を意味する接頭語、“マー”とはくり返し単位のことである。即ちモノマーとは単位が1個ということで、これが多く集まってポリマーとなる。●ポリマー(重合体)polymer“ポリ”とは“多数の”を意味する接頭語で、“マー”とは分子のくり返し単位のことをいう。通常は、合成樹脂(プラスチック)のことを意味する。例えば、ポリ塩化ビニルは、塩化ビニル(モノマー)のくり返し単位(重合)のものである。●オレフィン樹脂エチレン・プロピレン等の単独重合体(樹脂)、あるいは共重合体(樹脂)を総称していう。一般的特長は比重が小さく、耐薬品性、耐水性にすぐれている。●ポリマーアロイ(polymeralloy)合金のように重合されたものという意味。ポリマーアロイは米国のロームアンドハース社が“カイデックス”の特長の表現に使用していたのをカイダックに借用した用語である。つまり、金属での合金と同様に・組成原料の特長の相乗効果を生かしているもので、単なるポリマーブレンドでは出しえないすぐれた性質をバランスよく保っているという意味に使う。●エンプラエンジニアリングプラスチックを略した語で、機械装置などの部品やハウジング類のように、工業的分野で、主に金属に代わって使用されるプラスチックの総称。ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリアミド(ナイロン)、PPE(ポリフェニレンエーテル)及びガラス繊維等で強化したプラスチックが、この名で呼ばれる。●FRP(FiberReinforcedPlastics)一般的にはガラス繊維強化プラスチックのこと。ポリエステル、エポキシ、フェノール等にガラス繊維を補強材とし、衝撃強度を高めたプラスチック。


<< | < | > | >>