>> P.54
534.プラスチック標準試験法および規格プラスチックは同じ品質のものでも、成形加工法、試験方法などによってかなり異なった性能を示すことが多く、金属材料などと比べて温度や湿度などの多くの要因によって影響されやすい。そこで、世界各国ではできるかぎり試験結果のバラツキをおさえる目的で標準試験法を制定し、施行している。わが国でよく使われる標準試験法および規格を示すと次のようである。日本JISJapaneseIndustrialStandard日本産業規格米国ASTMAmericanSocietyforTestingandMaterial米国材料試験規格ANSIAmericanNationalStandardsInstitute米国規格協会規格英国BSBritishStandard英国規格カナダCSACanadianStandardsAssociationカナダ規格協会独DINDeutschesInstitutfurNormungドイツ規格協会規格欧州ENEuropeanStandards欧州規格国際ISOInternationalOrganizationforStandardization国際標準化機構規格IECInternationalElectrotechnicalCommission国際電気標準会議規格その他関連ULUnderwritersLaboratories(米国保険業者試験所)DOTDepartmentofTransportation米国運輸省FAAFederalAviationAdministration米国運輸省航空局FARFederalAviationRegulation米国連邦航空規格FDAFoodandDrugAdministration米国食品医薬局FMVSSFederalMoterVehicleSafetyStandard米国連邦自動車安全基準NEMANationalElectricalManufacturesAssociation米国電機工業会MILMilitarySpecification米軍規格仕様書UMTUrbanMassTransportationAdministration米国都市輸送局このうち、わが国で従来から最も普及している規格は、JISとASTMおよびUL(主に燃焼性)であるが、最近の国際標準化の流れにそって、これらの規格が改訂されるなど国際規格であるISO・IEC等が重要視され、しばしば用いられるようになってきた。JISのISO整合化がさらに進んでいる。11資料