デラニウム 技術資料

住友ベークライトのデラニウム技術資料となります。


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5.デラニウムの表面加工5-1塗装デラニウムはアルミニウム板の塗装とほぼ同様な方式で、使用目的に応じた塗装を行うことができます。(1)デラニウムの塗装方法デラニウムの塗装工程除塵塗装レベリング焼付・乾燥冷却アクリル系ラッカーウレタン系塗料スプレー塗装(2)塗装に関する注意事項●除塵デラニウムの表面に付着したゴミ、ほこり等を取除くだけで塗装することができます。切断、その他加工時に付着した表面保護フィルムの粘着剤の残渣、および軽微な油汚れ等は、アルコール払拭にて清浄にすれば、塗装することができます。●塗料デラニウムは芯材にポリエチレンを使用しておりますので、高温焼付硬化型の塗料を使用することはできません。80℃以下の低温焼付硬化型あるいは常温硬化型の塗料を使用してください。加工板を塗装する場合、塗装板を平板のまま使用する場合、あるいは曲げ、絞り等加工して使用する場合等用途に応じて塗料を選択してください。●塗装方法塗装方法としては、ハケ塗り、浸漬塗装、カーテンフローコート、ロールコート、スプレー塗装、静電塗装法が使用できます。高温焼付硬化型塗料を使用する電着塗装、粉体塗装法は使用できません。●焼付・乾燥焼付・乾燥炉内の温度が均一になるように注意して、板表面温度80℃以下の温度で焼付・乾燥してください。塗膜の硬化が不十分の場合、所定の塗膜性能を確保できませんので、使用する塗料の使用条件にしたがって焼付・乾燥してください。●冷却デラニウムは保温性が高いため、十分に冷却した後に取扱う必要があります。デラニウムの冷却が不十分な場合、塗膜が柔らかく取扱中に汚れや傷が付く恐れがあります。また、この状態で表面保護フィルムを貼付した場合、塗膜と粘着剤が反応してフィルムの剥離が困難になる場合があります。16


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