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第1章1-3.各プラスチックの特徴★「熱可塑性樹脂」***********汎用プラスチック************①ポリ塩化ビニル(PolyvinylChloride)PVCポリ塩化ビニルは、1927年にアメリカのUCCが最初に工業化し、1930年代に相次いで生産が開始された。我が国では1941年にパイロット生産が開始され、1945年までに約300tonが生産された。1950年代にはアメリカからの技術導入もあり、質、量ともに大幅に向上した。1969年に100万tonに達し、現在は200万tonを越えている。エチレン、塩化水素、酸素を反応させるオキシクロリネーション法とエチレン、塩素を反応させる直接塩素化法によって二塩化エチレンを作り、次いで高温熱分解により製造する方法が主流である。ポリ塩化ビニルは、塩化ビニルを懸濁重合して製造されるが、一部塊状重合法も行われている。●構造式●特長1)2)3)硬質から軟質(可塑剤を使用)まで広い範囲の製品ができる。硬質品は強靱で難燃性である。耐候性、透明性、耐水性、耐酸・耐アルカリ性にすぐれる。熱安定剤を添加して、カレンダ、押出、射出、ブロー成形やペースト加工など幅広い成形法が可能。●主な用途例・硬質・軟質:パイプ、波板、平板、食品包装パック、雨樋、デッキ材、継手、窓枠:農ビフィルム、ストレッチフィルム、レザー、ホース、電線被覆、床材、ガスケット*1-5