工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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★「熱硬化性樹脂」①フェノール樹脂(PhenolFormaldehydeResin)PFフェノール樹脂は今世紀の初めアメリカでL.H.Baekelandにより発明された。〈ベークライト〉はフェノール樹脂の商品名として当時登録されたものである。フェノール樹脂の生成の化学は特に我が国で先人により詳しく研究されている。1910年工業化が高峰らを中心に東京で行われはじめ、昭和の初頭に大阪で庄野、杉本によりはなばなしく研究された。※石炭酸樹脂とも呼ばれる●構造式●特長1)2)3)4)5)耐熱性にすぐれ、充てん材の種類により強度も大きい。難燃性で、接着剤にも用いられる。元来黄褐色に着色しており、さらに長時間空気に触れると赤褐色に変色するため、着色に制限がある。硬化樹脂は硬くて脆く、衝撃に弱い。酸には強いが耐アルカリ性に劣る。●成形加工条件射出成形圧縮成形成形温度160~200℃150~190℃成形圧力14~137MPa〔140~1400kgf/cm2〕〃●主な用途例1)2)3)4)電気機器部品:スイッチ、コネクター自動車部品日用品:食器、容器通信機器部品:積層板、コネクター1-30


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