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第1章②ユリア樹脂(Urea-formaldehyde)UF尿素(ユリア)にホルムアルデヒドを加え、中性または塩基性で反応させるとメチロールユリアが出来る。これを加熱して縮重合させると、空間網状構造のユリア樹脂が作られる。硬化が早く接着強度が大きいことから生産量の大部分は接着剤に向けられる。尿素樹脂とも呼ばれる。●構造式●特長1)2)3)4)5)6)7)表面硬度が高く、耐溶剤性良好。電気絶縁性が良い。特にアーク抵抗はフェノール樹脂よりもはるかにすぐれている。使用温度は80℃程度までである。沸騰水では軟化して変形する。無色透明であり、自由な着色が出来る。硬いが脆く、耐水性に劣る。水・酸・アルカリ溶液に浸すと遊離ホルムアミドを発生する。●用途ボタン、化粧品容器、照明器具、麻雀パイ、将棋の駒、電車バスのつり輪1-31