工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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⑦シリコーン樹脂(0rganopolysiloxane)SI1944年、J.F.Hydeらの研究成果に基づき、DowCorning社によりグリニヤ法ケイ素樹脂(シリコーン樹脂)が企業化された。更に1947年、GE社のE.G.Rochowによるシランの直接合成法が企業化されて以来、シリコーン樹脂は工業としての地位を確立した。我が国では1952年以降、信越化学工業(株)、GE東芝シリコーン(株)、東レ・ダウコーニング(株)の3社により生産され、ゴム、オイル、ワニスなどとして広く利用されている。●構造式●特長1)2)3)4)5)6)耐熱、耐寒性にすぐれたゴム製品となる(-80℃~300℃)。耐油、耐水、耐候性にすぐれる。電気特性、耐オゾン性、耐コロナ性にすぐれ電気用途に好適である。界面特性に他の材質にない特長がある。難燃化が容易。無毒性である。●主な用途例1)2)3)4)5)6)電気・電子:電線被覆、樹脂封止、パッキング自動車建築:オイルシール、イグニッションコード:各種シーリング食品・医療:チューブ、消泡、離型、化粧品添加事務機器:複写機ロール、電卓キーボードその他:剥離紙、耐熱塗料、繊維加工剤、合成樹脂改質剤、防振材、熱媒、潤滑剤1-36


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