工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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硬いものに適応する。圧子鋼球径1/4in(6.350㎜)基準荷重98N〔10kgf〕、試験荷重980N〔100kgf〕柔らかいものに適応する。圧子鋼球径1/2in(12.700㎜)基準荷重98N〔10kgf〕、試験荷重590N〔60kgf〕(1)ロックウエル硬度ASTMD785(JISK6911)ロックウエル硬度は、くぼみの深さの差を測定し算出する硬度のことである。鋼球を圧子として用い、基準荷重をかけ、次に試験荷重を加える。その時のくぼみの深さの差により算出する。Mスケール:Rスケール:(2)ブリネル硬度鋼球を圧子として試験荷重をかけ、これを取り去った後に残った永久くぼみの直径を測定し、それから求めたくぼみの表面積で試験荷重を割った値がブリネル硬度である。圧子鋼球径10㎜、試験荷重4.9kN〔500kgf〕、荷重時間30秒(3)ビッカース硬度対角面αが136°のダイアモンド製四角錐を圧子として試験荷重をかけ、これを取り去った後に残った永久くぼみの対角線長さを測定し、それから求めたくぼみの表面積で試験荷重を割った値がビッカース硬度である。(4)デュロメータ硬度針入型硬度の一種でスプリング荷重方式の圧子を材料の表面に押しつけて、圧子のスプリングと針入抵抗が平衡になったときの数値で表示される硬度。ゴムや軟質PVCに用いられ、得られた値は指先の感覚によく対応する特長がある。ショアー社製のものが多く使用されることからしばしばショアー硬度と呼ばれている。(5)バコール硬度ASTMD2538(JISK6911)アメリカのバーバー・コルマン社製の携帯形硬度計で表示される硬度。試験荷重負荷時の押し込み深さにより硬度を表示するデュロメータ硬度と似ている。プラスチックの硬度用は,GYZJ・934-1の1種類のみである。(JIS、ASTM、MIL採用)-134


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