工業材料シリーズ 技術資料

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第4章第4章4-14ページ「図4-1各温度における応力-ひずみ曲線」の応力-ひずみ曲線図の弾性領域(A-B)における直線の傾きを引張り(縦)弾性率、またはヤング率という。この部分は応力とひずみの関係がフックの法則に従い、弾性率Eは次式により示される。E=σ/εσ…………応力(MPa)ε…………ひずみプラスチックの縦弾性率は、引張りと圧縮あるいは曲げで異なると一般的に信じられているが、これは試験方法による誤差に起因していることで、正確に測定を実施すればほとんど同じ値が得られる。弾性率を測定する際、最も容易にかつ正確に測定出来るのは曲げ強さより求められる曲げ弾性率である。各種プレートの温度と曲げ弾性率との関係を下図に示す。設計上安全性を必要とする場合には精度補正係数(0.85)を乗じる場合もある。-4-6.圧縮強さ圧縮強さを測定するには、直方体、立方体、円柱形または円筒形のブロック状試験片を2枚の平行板面にはさみ、その両端から圧縮力(圧縮荷重)を加えて破壊するまでの応力(圧縮応力)とひずみ(縮み)との関係を求める。熱可塑性樹脂のうち弾性に富む材料では、荷重をかけるとまずふくらみ、さらに圧縮をつづけると扁平状に押しつぶされるだけで完全に破壊にいたらない。サンロイドプレートの圧縮強さプレートA777SEI780圧縮強さ(MPa)6967A10074HT795SHT188KDF7300D8068554-1844-4-5.弾性率(弾性係数)


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