工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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使用材料の基準強さとしては、引張り強さ、曲げ強さ、圧縮強さなどがあるが、設計強さとしては基準強さをそのまま用いてはならない。即ち使用材料の形状、品質むら、環境、設計に至るまでの種々の誤差、未確定の要素に応じて基準強さより低く見積もらなければならない。この応力を許容応力といい、基準強さと許容応力の比を安全率という。許容応力=材料の基準強さ×安全率強度計算を行う場合には、この許容応力を使用する。サンロイド工業用プレートの許容応力の求め方の手順を以下に示す。-4-1.短期引張り強さ・曲げ強さサンロイド工業用プレートの引張り強さ温度依存性を下図に示す。下図のように引張り強さは高温になるほど低下する。許容応力を求める場合、各温度における引張り強さ・曲げ強さが基準強さとなる。66-4.許容応力の求め方実用温度域ではほぼ直線的に変化するので、近似的に次式のようになる。A777SEI780HT795SA100KDF7300Dσt=56-0.6(t-20)σt=55-0.6(t-20)σt=60-0.5(t-20)σt=69-0.8(t-20)σt=42-0.5(t-20)EPP201σt=0.0021t2-0.55t+43.3〈0~60℃〉〔σt=570-6.2(t-20)〕〈0~60℃〉〔σt=560-6.0(t-20)〕〈0~70℃〉〔σt=620-5.0(t-20)〕〈0~50℃〉〔σt=700-8.1(t-20)〕〔σt=430-5.2(t-20)〕〈0~60℃〉〔σt=0.021t2-5.6t+442〕〈0~90℃〉σt:t℃における短期引張り強さ(MPa)〔kgf/㎝2〕t:設計温度(℃)短期曲げ強さ(σb)≒短期引張り強さ(σt)×1.56-9


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