工業材料シリーズ 技術資料

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(2)鉄補強によるルーズライニングの場合タンクが大型になると塩ビ板のみでは大きな水圧に耐えられないので板厚を非常に厚くしなければならない。板厚が厚くなると、重量の増加による作業性の低下や、溶接層数の増加に伴う作業時間の延長、溶接強度の低下などの問題が生じるため、大型タンクの場合には、補強を使用して塩ビ板の板厚を薄くする方法が一般的に行われている。設計手順は次の通りである。板厚を厚くするのではなく…適切に補強を行う液圧の計算液圧は右図のように次式で表される。①ρ:液密度h:液深さPW:液圧(N/cm3)〔g/㎝3〕(㎝)(MPa)〔kgf/㎝2〕PW=ρhMPakgf/㎝2〕hW=ρh/100〔PW=ρh/1000P参考)種々液体及び水溶液の密度(N/cm3g/cm3N/cm3水海水NaCl(10%)NaCl(20%)塩酸(20%)塩酸(30%)酢酸(純)硝酸(純)硫酸(20%)硫酸(50%)硫酸(純)過酸化水素(20%)過酸化水素(50%)但し、水以外は20℃における密度7-5g/cm31.009.8×10-3アンモニア(20%)1.01-1.059.9-10.3×10-3アンモニア(30%)1.071.151.101.151.051.501.141.401.841.071.2010.5×10-311.3×10-310.8×10-311.3×10-310.3×10-314.7×10-311.2×10-313.7×10-318.1×10-310.5×10-311.7×10-3水酸化ナトリウム(10%)水酸化ナトリウム(30%)水酸化ナトリウム(50%)水酸化カリウム(10%)水酸化カリウム(30%)水酸化カリウム(50%)アセトンエチルアルコールメチルアルコールジクロルメタンイソプロピルアルコール0.920.891.111.331.531.091.291.510.790.790.791.330.799.1×10-38.7×10-310.9×10-313.0×10-315.0×10-310.7×10-312.7×10-314.9×10-37.8×10-37.7×10-37.8×10-313.1×10-37.7×10-3


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