工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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7-6.FRPバッキング加工硬質塩化ビニルの強度を補なうため、FRPでバッキングすることができる。塩ビプレートの表面にプライマー処理を行いFRPを一体化させる。機械的強度が大きくなり、温度が上昇しても強度の低下は少ない利点がある。7-6-1.加工方法(1)プレート加工2~5㎜厚の板をタンク、ダクトなどの形に仕上げる。接合は、つき合せ溶接を行い、当て板補強の必要はない。(2)加工品の汚れ落しプレートの表面をアセトン、MEKなどの溶剤で拭く。表面にゴミ、油、水などが付着したり、保護紙の接着剤が残っている場合は、接着力を著じるしく損なうので、必ず溶剤できれいに拭く。(3)プライマーの調整プライマーは大日本インキ化学工業㈱のポリライトFG-283を使用する。これにナフテン酸コバルト(6%)を0.3%添加して充分撹拌する。次に触媒(メチルエチルケトンパーオキサイドMEKPO(55%))を約1%添加して充分撹拌する。触媒の添加量は、作業時の温度により増減し、可使時間を30分程度に合わせる。(4)プライマーの塗布刷毛又は塗布ローラーで塩ビ加工品の上に約150~200g/m2の割合いで均一に塗布する。(5)FRPの積層プライマーの硬化後ガラスマットを貼り重ね、その上からポリエステル樹脂を塗布ローラー又は刷毛にて塗布する。不飽和ポリエステル樹脂は触媒を約1%添加して可使時間を30分程度に調整する。(6)脱泡脱泡ローラーにて不飽和ポリエステル樹脂をガラスマットに含浸させると同時に脱泡を行なう。この作業を充分に行ない、樹脂中に気泡ができるだけ残らないようにする。7-99


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