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パワープレスを利用するポンチダイスによる打ち抜きは、板厚5mm程度まで容易に打ち抜き加工ができる。ポンチダイスのクリアランスは板厚の0~3%程度である。手動のエキセントリックプレス、足踏みプレスでは板厚2mm程度まで容易に加工できる。打ち抜き後の切口の外観は、ポンチダイスのクリアランスが小さいほど、また、打ち抜き速度が速いほど一般的には良くなる。但し、打ち抜き寸法精度は一般的に加工速度が遅い程良くなる傾向にある。良好な切口外観と寸法精度が必要な場合にはナイフ刃ポンチを使用するか、シェービングを行う。打ち抜きに際して縁にヒビ割れができる場合は、あらかじめプレートを少し暖めておくかゆっくり抜いてやることにより割れを防ぐことができる。また打ち抜き型刃を130℃程度に加熱してプレスで溶断することも可能である。材質の違いによる打ち抜き易さについては以下の通り。PVC=PET>PP>PC>PMMA※PMMAは抜き型を260℃以上に加熱して抜く方法や、シートを160℃前後に加熱して打ち抜く方法がある。トムソン加工とは、トムソン型を用いた打ち抜き加工のことである。トムソン型とは、レーザー等によってベニヤ板に溝をつけ、溝の部分に、はがね鋼の刃を入れた型のことである。一般的に耐久性には劣るがポンチダイスに比べて型コストが低く、製作日数も短い。第8章ポンチダイスパワープレス機トムソン8-98-1-2.打ち抜き加工