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SUNLOIDPETACEペットエースの裏面にシルク印刷(多色)し、表面よりスジ押し加工したものを人手で曲げるときに割れることがあります。原因としては、スジ押しの幅と深さが不適切の場合に発生します。また、印刷インクの溶剤がペットエースに対して強すぎる場合も割れが発生し易くなります。(印刷厚みが厚い場合は衝撃性の低下を起こします。)したがって、以下の項目を考慮に入れ予備テスト実施後、本番加工に移られることをお奨めします。スジ押し部割れ部印刷(曲げ)●ペットエースのスジ押し加工の部分には印刷をしないデザインとしてください。●スジ押し幅はシート厚さと同じかそれ以上としてください。(ただし、0.5mmシートは0.7mm)●スジ押し深さは、シート厚さの約半分としてください。このときスジ押し深さは、一定になるように、打ち抜き機の高さ調整を精度良く行ってください。また、ムラ打ちにならないように型の高さ調整を精度良く行ってください。●スジ押しの長さが長くなると人手で曲げるときにかなりの力が必要となり、スジ押し部に沿って力が集中できず割れやすくなります。スジ押し長さが約20cmを超える場合には、スジ押しの幅、深さを大きくし曲げやすくすることを検討してください。●印刷インクはペットエースに対して溶剤アタックの少ない物を使用してください。(例)●多色刷の場合は、1色ずつ十分に乾燥させ、インクのひび割れを防止してください。●別途印刷インクを選定される場合には、実用テストを実施して割れないことを確認後、本番加工してください。割れの確認は印刷してから、2〜3日経過後(溶剤揮発後)にテストを行ってください。(ペットエースに対して溶剤アタックがあるインクは、溶剤で膨潤しているときには割れにくく、乾燥後に割れやすくなるためです。)●印刷膜厚が厚くなると板の衝撃強さは低下しますので、スジ押し部の膜厚は、できるだけ薄くすることをお奨めします。また、スジ押し加工は、印刷面にした方が割れにくい傾向があります。デザイン上印刷がスジ押し部にかかる場合は、下記の予備テストを行ってください。加工にあたっては不適切な条件で行いますと、単に外観不良となるだけでなく、著しく強度が低下することもありますので十分注意してください。なお、ここに示します数値等は測定値の代表例です。各項目の試験結果を参考にして、条件を決定してください。警告けいこく曲げ加工人手による曲げ加工留意事項注意ちゅういAシート厚(t)A≧t約1/2tシート厚(t)セイコーアドバンスSTRシリーズ溶剤T-962(遅乾性)EPG400(ホワイト)でのスジ押し冷間曲げ加工は、割れが発生しやすいため、お奨めできません。EPG400(ホワイト)でのスジ押し冷間曲げ加工を行う場合は、十分に予備テストを行ってください。14