>> P.12
12●構造式⑨ポリプロピレンPolyproPylene,PP●製造法原料プロピレンを溶剤中でチーグラー・ナッタ触媒と接触させ、常温~80℃、0.3~1N/㎟)で重合すると立体規則性のポリプロピレン(アイソタクチックポリプロピレン)が得られる。●開発の歴史1954年、イタリアのNattaはチーグラー・ナッタ触媒を用いると、立体規則性のポリマーが得られることを発見した。このポリプロピレンの工業化はイタリアのMonte-Catini社によって、1957年に開始された。我が国でも1962年に国産化が始まった。●特長1)比重が現存のプラスチック材料の中で最も小さい。2)機械的強度、耐熱性にすぐれている。3)表面硬度もあり、光沢がよい。4)加工性、ヒンジ特性、化学的・電気的性質がよい。●成形加工条件成形温度180~280℃●主な用途例1)射出成形品:自動車部品、弱電機器、工業部品(各種コンテナ)、家庭用品(食器、バケツ、入浴用品)、雑貨品(玩具)。2)フィルム:包装、複合フィルム3)フラットヤーン:結束テープ、荷造用ひも4)繊維:産業資材(ろ布、漁網、ロープ)、カーペットの原料繊維CH2SG:0.9〜0.91HDT:90℃〜130℃[0.45N/mm2(4.6kgf/cm2)]CHCH3n