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13●構造式⑩ポリアミドPolyamide,PA(ナイロン)●開発の歴史DuPont社のW.H.Carothersによるナイロン6-6繊維が生産されたのは1938年に遡る。引続きI.G.社のP.Scalackによりナイロン6が発明された。プラスチックとしては1940年代になってから使用され始め、次第に優秀な特性が認められるとともに、品質の向上、コスト低下、成形技術の進歩などと相俟って着実に成長している。●特長1)耐熱性、機械的特性、耐薬品性、耐ストレスクラッキング性、クリープ特性などエンプラとしてバランスのとれた材料として広く用いられている。2)フィルム、シート、モノフィラメントなどへの押出加工性と成形品の強靭性、耐熱性などの物性にすぐれる。3)難燃剤の配合により難燃化可能。●成形加工条件射出成形シリンダー温度230~300℃金型温度20~100℃●主な用途例1)自動車・車両:ラジエタータンク、クーリングファン、スピードメーターギア2)電気、電子:各種機器部品3)その他:食品包装用フィルム、漁網用モノフィラメント、テグス、人工芝、パイプ、雑貨など●製造法NH(CH2)5COナイロン6SG:1.14nNH(CH2)6-NHCO-(CH2)4COCOナイロン6-6SG:1.14nε―カプロラクタム〔ナイロン6〕〔ナイロン6―6〕ナイロン6アジピン酸ヘキサメチレンジアミン開環,重縮合,付加AH塩重縮合ナイロン6-6(H₂O)