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14●構造式⑪ポリオキシメチレンPolyoxymethylene,POM(ポリアセタール)●開発の歴史1920年代よりドイツのH.Staudingerによりポリオキシメチレンの重合、構造に関する一連の研究が行われたが、工業的には熱安定性の改良、加工、応用の研究成果をもとに、1959年DuPont社の<デルリン>として上市されたのが最初である。その後Celanese社によるコポリマー<セルコン>が開発され、現在もホモ及びコポリマーの両者が市販されている。我が国では当初上記両タイプの輸入販売による市場開拓から出発したが、ポリプラスチックス(ジュラコン)、旭化成(テナック)、三菱エンジニアリングプラスチックス(ユピタール)などにより生産・販売が開始された。●特長1)機械的強度、電気的性質にすぐれる。2)耐クリープ性、耐疲労性など長期物性が良い。3)耐摩耗性、耐薬品性も良好。常温では、ほとんどの有機溶剤に溶解されない。酸には弱く、アルカリにはコポリマーの方が良く耐える。4)総合的には加工性が良く、物性バランスにすぐれ広い用途に使用が可能。●成形加工条件射出成形シリンダー温度190~220℃金型温度60~80℃●主な用途例1)自動車・車両:各種部品、アウターハンドル2)電気、電子:洗濯機、電話機、タイマー、オーディオ機器などの部品3)一般機械:ネジ、歯車、バネ、軸受け4)その他:給水部品、玩具部品●製造法ホモポリマーコポリマーホルムアルデヒドホモポリマートリオキサンコモノマーコポリマー