プラスチックの基礎知識

住友ベークライトのプラスチック基礎知識(技術資料)となります。


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432.13光線透過率(lighttransmission)●透明プラスチックの光線透過度、可視光線と紫外線についての試験は図のような測定装置を用いて、可視光線および紫外線について入射光量と試験片を通った全光量との比を百分率で示す(JISK7361‐1参照)。T₂:試験片を通った全光量T₁:入射光量T₂T₁×100光線透過率(%)=図装置の構成図●物質の電気抵抗の一種。試料内部が示す電気抵抗、すなわち体積抵抗を単位体積当たりに換算した値をいう。実際には試料内部に1辺が1㎝の立方体を考え、その相対する面間の電気抵抗(体積抵抗)を体積低抗率(Ω・㎝)として表示する。●測定方法は図11のように厚さ2㎜の円板状試験片を水銀上に浮かべ、その上に3個の金属環を同心円状に置いて電極をつくり、図12のように絶縁抵抗測定器に接続して抵抗(Rv)を測定し、次の式によって体積抵抗率(ρv)を算出する。測定電圧はJ1SK6911では500V、C2336では100Vである。水銀は液状で取り扱いにくく、有害な蒸気を出すので金属環の代わりに、スズ箔をワセリンで試験片に貼り付けるか、導電性塗料を塗布して電極とすることも多い。図12体積抵抗率試験における電極接続方法図11抵抗率試験の電極配置d:電極金属環の外径(㎝)t:試験片の厚さ(㎝)Rv:体積抵抗(Ω)ρvΩ・㎝)=×Rvπd²4tガード容器試験片水銀金属製環単位㎜80φ70φ(D)50φ(d)2.14体積抵抗率(Volumeresistivity)=体積固有抵抗、抵抗率ランプコリメーターチューブコンデンサーレンズ試験片ホルダーバッフルフォト検出器補償開口ライトトラップ入口開口積分球


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