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94必要サッシ深さをΔL(cm)とすると、ΔL=ΔX×SF+Δ1(ΔX×SF=のみ込み代を示す。)ΔX:たわみによる短辺のズレ量(cm)SF:安全係数(3以上に設定する。)Δ1:温度差による伸縮量(cm)〈ΔXの計算〉①角度にラジアンを用いた場合ΔX=r・sin-1(b/2r)-(b/2)②角度に度(°)を用いた場合図62〈Δ1の計算〉Δ1=×10-5×Δt×b/27×10-5:リカエースの線膨張係数(1/℃)Δt:温度差(50℃以上)長辺の場合においても、短辺と同様の計算を行ってください。次のような条件で、サッシ深さの計算例を以下に示します。●リカエースの条件および荷重条件は、参考資料7-1-1で示した、平板でのたわみの計算例と同じとする。したがって、δ=6.25cmb=100cm●SF(安全係数)は3とする。●Δtは50℃とする。(手順—1)たわんだときの曲率半径rを求めます。(手順—2)温度差による伸縮量Δ1を計算します。温度差50℃、線膨張係数7×10-5として、Δ1=7×10-5×50×100/2=0.175cm)(手順—3)故に、必要サッシ深さΔLは、ΔLΔX×3+Δ1=0.519×3+0.175=1.73cm)サッシまたはフレームに取付ける場合は、荷重たわみによるずれ量と熱膨張を十分に考慮し、脱落しないようにサッシ深さを決定しなければなりません。なお、ポリカーボネート板構造設計基準では、ポリカーボネート板の線膨張係数を7×10-5と規定されているため、ここでは線膨張係数を7×10-5として計算します。7-2サッシ深さの計算方法7-2-1.平板の場合1.サッシ深さの計算2.サッシ深さの計算例ΔIΔXδbr(100)2+4×(6.25)2r==203.1cm)8×6.25よって、たわみによる短辺のずれ量ΔXは100100ΔX=203.1×sin-1()-2×203.12=0.519(cm)100(注)sin-1()の角度の単位は、ラ2×203.1ジアン。πΔX=r・・sin-1(b/2r)-(b/2)180δ:ポリカエースのたわみ(cm)b:短辺の長さ(cm)r:たわんだときの曲率半径(cm)b2+4δ2r=8・δ