ポリカナミ折板 技術資料

ポリカナミ折板の技術資料となります。


>> P.6

63-3-2軽量性●ポリカナミ折板と他材料との単位長さ当りの質量比較6543212.36.12.8PVA107W88(2.0mm)鋼板製折板(0.8mm)FPR折板(2.0mm)質量(kg/m)ポリカナミ折板の質量は、鋼板製折板の約1/3であり、FRP折板よりさらに軽量で、持ち運び、取扱い、施工が容易です。3-4化学的性質ポリカナミ折板は薬品によっては外観、物性に影響を受けます。一般的にアルコール・油類・塩類・弱酸などに対して安定しています。しかし、強アルカリ・強酸・芳香族系炭化水素・塩素系炭化水素には膨潤、分解する傾向があります。下表は、ポリカナミ折板が影響を受ける薬品をまとめたもので、これらの薬品の接触およびその雰囲気下でのポリカナミ折板のご使用は避けてください。常温、無負荷のときには安定であっても、高温および荷重がかかった状態では影響の出る薬品もありますので注意を要します。また、揮発油・灯油・防錆油・軟質ビニルやゴムに含まれる、ある種の可塑剤には、クラックを発生させるものがあります。●ポリカナミ折板が影響を受ける薬品タイプ該当する薬品白化する(加水分解劣化)苛性ソーダ、苛性カリ、アンモニアなどの水溶液黄変する硝酸、過酸化水素などの水溶液、塩素膨潤白化するベンゼン、トルエン、キシレン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸メチル、酢酸エチル、トリクロロエチレン溶解するメチレンクロライド、エチレンクロライド、テトラクロロエタン、トリクロロエタン、クロロホルムその他、耐薬品性に関してはポリカエースの耐薬品性に準じますので、ポリカエース技術資料の耐薬品性の項を参照してください。3-5熱的性質3-5-1耐温水・蒸気性ポリカナミ折板は、その主鎖結合がエステル結合であるため、温水・蒸気に触れると徐々に加水分解が起こり、長時間後には、機械的性質が低下します。従って、常時温水と接触したり、蒸気が触れる場合の使用は避けてください。


<< | < | > | >>