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84.ポリカナミ折板の設計4-1設計荷重の計算ポリカナミ折板の許容母屋間隔などを決定するには、まず、ポリカナミ折板が受ける荷重を計算することから始まります。以下、積雪荷重」と「風圧力」の計算方法を示します。4-1-1積雪荷重(建築基準法施行令第86条)積雪荷重(P)は、積雪の単位荷重(ρ)、その地方における垂直積雪量(d)、勾配による屋根形状係数(μb)を乗じて計算します。N/m2kgf/m219.806651.01972×10-11[例]1000(N/m2)=1000×0.101972=101.972(kgf/m2)=1000÷9.80665=101.972(kgf/m2)●積雪の単位荷重(ρ)の求め方一般地域で、20(N/m2・cm)多雪地域で、30(N/m2・cm)とされています[多雪区域:垂直積雪量が1m以上の区域(特定行政庁が定める)]●垂直積雪量(d)国土交通大臣が定める基準に基づいて、特定行政庁が規則で定める数値とします●屋根形状係数(μb)μb=cos(1.5β)μb:勾配より決定される屋根形状係数β:屋根勾配(°)[β>60°の場合、屋根形状係数:μb=0とします]<計算例>Q:垂直積雪量1.5m、屋根勾配30°における積雪荷重は?A:・垂直積雪量が1mを超えているので、積雪の単位荷重:ρ=30N/m2・cm・条件で提示されるように、垂直積雪量:d=150cm・屋根勾配30°とされているので、屋根形状係数:μb=cos(1.5×30°)=0.841・したがって、積雪荷重:P=ρ・d・μb=30×150×0.841=3784.5N/m2≒385.9kgf/m2P=ρ・d・μbP:積雪荷重(N/m2)ρ:積雪の単位荷重(N/m2・cm)d:垂直積雪量(cm)μb屋根形状係数※単位の換算率表