工業材料シリーズ 技術資料

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④ポリスチレン(Polystyrene)PSポリスチレンは、1930年ごろまずドイツにおいて工業化され、次いで1937年ごろからアメリカでも工業生産が開始されたが、本格的な発展をみたのは第二次世界大戦後、すなわち1946年以降である。一方我が国では、ドイツ、アメリカに20年以上もおくれて1957年にようやく輸入モノマーによるポリスチレンの国産化が始まった。さらに2年後の1959年にスチレンモノマーの生産が開始され、その後、1960年にはポリスチレン発泡体、次いでその翌年にはAS樹脂の生産が次々に開始された。代表的な熱可塑性樹脂の一つであるが、ここ数年生産量は減少し、2006年は約90万tonである。なお、ポリスチレンは別名スチロール樹脂とも呼ばれている。●構造式●特長1)2)3)4)5)透明性が高く、着色が自由。比重が小さい(1.05~1.07)。ポリプロピレン、ポリエチレンに次ぐ。酸、アルカリ、塩類に対する抵抗性がすぐれる。流動性が良く、成形加工性にすぐれている。成形収縮が小さく寸法安定性がある。吸水性が小さい。※ポリスチレンの種類1)2)GP-PS(Generalpurpose)一般ポリスチレンHI-PS(Highimpact)耐衝撃性ポリスチレンポリスチレンの大きな欠点の1つである脆さを改善するために、ゴムを配合した物。耐衝撃性はGP-PSの5~10倍。基本的には不透明。3)FS(Foam)発泡用ポリスチレンポリスチレンに発泡剤として例えばプロパン・ブタン・ペンタン等を配合した物。20~70倍に膨張。クッション性・断熱性・防音性にすぐれる。●主な用途例1)2)3)4)電気工業用容器日用雑貨包装材:テレビ、冷蔵庫、VTR、エアコン:飲料容器、台所用品、インスタントメン容器:玩具、文房具:断熱材、発泡材1-8


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