>> P.14
⑥ポリメタクリル酸メチル(PolymethylMethacrylate)PMMA1938年我が国ではじめて工業的に生産されたメタクリル酸メチル重合体は、透明度、耐候性の点で、すべてのプラスチックの中で最もすぐれ、古くから風防ガラスとして知られている。この樹脂の工業的製造は1933年アメリカのRohm&Haas社によって始められた。我が国で生産が始められた当初は、もっぱら航空機の風防ガラスとして用いられていた。しかし最近の石油化学工業の発展によりモノマーが安価につくられることから、この樹脂の特長を生かした広い分野で使用されている。1)2)3)4)5)6)プラスチックの中で一番透明性にすぐれている。耐候性の点でも極めてすぐれており、長期の屋外暴露でも変色がほとんどない。加工性にすぐれている。着色が鮮明で、自由にできる。表面硬度にすぐれる。可燃性であるがすすや有毒なガスは発生しない。・キャスト板:重合度が高く透明性にすぐれる。・押出板:重合度が低く、耐熱性、耐溶剤性、耐衝撃性がキャストに劣る。成形性にすぐれる。●主な用途例1)2)3)4)看板・ディスプレイ:サイン、ディスプレイ、大型看板建築・照明:採光材、ドーム、照明カバー、光天井輸送:飛行機、ヘリコプターなどの風防、車両、船舶の窓工業部品・雑貨:ラジオ、テレビ前面ガラス、銘板、計器カバー、浴槽●構造式●特長1-10