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ニッケル・ニッケル合金ニッケルは、熱間加工・冷間加工が容易で、電気抵抗が高く、耐蝕性にすぐれているため、メッキ用極板・化学工業用・電子工業用・触媒などに用いられている。また、ニッケル合金は、合金成分の差異によって、Ni-Cu系、Ni-Al系、Ni-Fe系及びNi-Cr系合金に分けることが出来るが、何れも耐熱、耐蝕性のすぐれた合金群である。★Ni-Cu系合金この合金の電気抵抗率はNi中にCuが40~60%くらい合金されたときに最高値を示し、それ以上Cuが入ると低下してCuの値に近づく。また、機械的性質もCuの増加とともに強さは上昇し、やはり40~60%で最高値になる。20%Ni-80%Cu合金(白銅)は展延性ならびに耐蝕性に富む。45%Ni-55%Cu(コンスタンタン)は電気抵抗線に用い、また鉄あるいはCu線と組み合わせて熱電対として用いる。★モネルメタル(Monelmetal)モネルメタルは鉱石から合金を直接精錬したA.Monelが発明した天然合金であり、Ni63~70%、Cu20~25%、Fe<2.5%、Al<0.5%、Mn<2.0%、C<0.3%、Si<0.5%、S<0.02%で、耐熱、耐蝕性が大きいことが特徴である。また、63~66%Ni、30%Cuを主要成分とする多くの時効性モネルメタルが発明されており、何れも常温で非磁性または非磁性に近い耐蝕耐熱合金である。例えば、Kモネル(66%Ni-29%Cu-3%Al)、Sモネル(63%Ni-30%Cu-4%Si鋳物)、Hモネル(63%Ni-30%Cu-4%Siの間で加工が可能であり、熱間加工材を600℃で時効する事により引張り強さ780~980MPaにも達鋳物)等があり、Kモネルの加工材では、室温~1170℃する。※時効(焼きもどし:aging)★Ni-Al合金耐蝕合金であり、4.5%Al、94%Niの時効性合金では、590℃の熱処理で1225~1470MPaの引張り強さが得られる。★Ni-Fe合金Ni-Fe合金の代表であるハステロイ(Ni-Fe-Mo)は表に示した組成のようにNi、Fe、Moの他に2~3の添加元素を含むものがある。何れも時効性の耐蝕合金で、合金組成によっても差があるが、HCl、H2SO4及びその他の酸化性の強くない酸類、海水及びその他の塩類などにも良い耐蝕性を示し、強さもすぐれている。Fe55-1755.5Mo2817-71724.5その他-Cr15Si10W4Cu3Cr22Cr7Cr5ハステロイの化学成分ハステロイBCDFNWNi6254854770622-10