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燃焼性という言葉には、下記のような相互に独立した要素が含まれる。火災発生の防止火災時の延焼の防止火災時の発煙防止有害ガス発生の防止燃えにくさ(特に空気中での燃えにくさ)燃焼熱(燃焼時に発生する熱量)発煙性(燃焼時の煙の発生状態)燃焼時のガス生成(特に燃焼時の有害ガス生成)○燃焼性の各種規格電気関係UL規格輸送機器関連建築関連JIS規格その他鉄道車輌建築基準法JISK7201FM規格IEC(国際電気標準会議)CSA(カナダ規格協会)電気用品取締法航空機自動車船舶消防法JISK6911JISA1321○UL規格ULはUnderwritersLaboratories.Inc,の略で、米国において生命、財産に及ぼす危険について、材料装置、製品、構造、方法などについての試験を行うために1894年に設立された非営利団体である。米国の多くの州で販売される製品はUL規格承認取得が義務づけられており、輸出の際にはUL規格取得が不可欠である。特に、関係があるのは電気部門のUL規格《UL94;機器のプラスチック材料の燃焼性試験》HB5VVTMHBV-0・V-1・V-25VA・5VBVTM-0・VTM-1・VTM-2「水平燃焼試験」「20㎜垂直燃焼試験」「125㎜垂直燃焼試験」「薄手材料垂直燃焼試験」→V→→→燃焼性レベルHB<V(V-2<V-1<V-0)<5V(5VB<5VA)○JISK7201酸素指数法による燃焼性試験・酸素指数酸素と窒素の混合気体中で材料が燃え続けることのできる酸素の最低濃度を酸素指数といい、指数が大きいほど燃えにくい。燃えにくい4-5-8.燃焼性酸素指数=O2+O2×100N2空気中の酸素は20~21%である。一般に酸素指数26以上で燃えにくいと判断されている。-274酸素指数45~4926~28171718~19樹脂PVCPCPEPPPMMA