工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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接着剤の調合及び塗布方法は鉄槽ライニングと同様である。ただしコンクリートの場合鉄槽の様に背面より加熱できないので、熱風機、赤外線ランプあるいはバーナーで接着面を加熱して貼り込む。また、バーナーで加熱する場合、接着面の加熱不足分をおぎなうためシート面よりの加熱を多くすれば良い。(3)木槽への接着ライニングコンクリートと同様水分に注意する必要がある。①木材は充分に乾燥させる。②板の継目等に段がない様にする。③サンドペーパーで表面の洗浄を行う。④木槽が変形しない様に丈夫な構造にして鉄アングルなどで補強する。⑤接着の貼り込み方法はコンクリートに準ずる。(4)耐熱塩ビの接着ライニング耐熱塩ビの接着ライニングは使用条件が高温(80℃)になるため耐熱用の接着剤を用いる。接着剤塗布及び貼り込みは一般工業塩ビ板と同じ要領であるが、加熱温度が150℃程度になる様に加熱して圧着する。(5)半硬質シートの接着ライニング接着剤及び接着剤処理も硬質塩ビと同じである。半硬質シートは常温でも柔軟性があるので、缶体へなじみやすく施工は容易である。しかしシートが柔軟であるため接着剤が不活性なまま貼り込まれる危険性があるので注意が必要である。またロールによる圧着のときあまりこすりすぎるとシートが伸びる。②接着7-77


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