工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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この方法はシートをライニング体にそわす方法である。シートのたれ及びたわみを防止するため、ビスまたはボルトで固定する方法がビス止め法であり、固定しない方法がルーズ法である。この方法は、比較的小型の槽に適用され、接着ライニングに比べて施工が簡単なため施工費が安い。しかし施工の特性上熱応力による集中応力の影響が大きいため、大型の槽の場合は特に伸縮に対する対策が必要である。(1)一般的な注意事項①シートの厚さ溶接によるひずみやシートのたわみなどからシート厚さ3.0㎜以上を用いる。②ライニング体との間隙シートはライニング体にそわし、強度はライニング体に受け持たすので、ライニング体との間にすき間ができ使用時一部に応力が集中しないように注意する必要がある。③ボルトの止め方温度変化によるシートの伸縮によりボルト止め部に応力が集中するのを防ぐために、ボルトの止め方は、ボルト径より大きな穴をシートにあけ、ナットの締付けもゆるくする。シートにあける穴の径はシートと鉄又はコンクリートとの線膨張係数を考慮して使用条件により決める。線膨張係数シート鉄コンクリート6~8×10-5/℃1.1×10-5/℃1.0×10-5/℃7-817-5-6.ルーズライニング及びビス止めライニング


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