工業材料シリーズ 技術資料

工業材料シリーズの技術資料となります。


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(3)電気ハンドソー現場工事においてプレートを切断するときに便利である。直線切断の精度はあまりよくないが、プレートに定盤を取り付け定盤に沿ってハンドソーをしっかり当てがって切断すれば精度はよくなる。任意の形状輪郭や曲率のある切断、くり抜きなどもできる。鋸刃はチップソーを使用する。鋸刃径は110~220mm程度のものが軽くてよい。回転数は径により異なるが4000~11000rpm(110φ)。切断中はハンドソーの支持台をしっかりとプレートに押さえつけて切断する。第8章(4)シャーリング直線切断、数量の多い一定寸法の切断に適しており、一般に3mm以下のプレートの切断に使用される。ただし切断面は丸鋸切断のようにきれいでなく、変形した切断面となる。この傾向は板厚が大きくなればなるほど顕著にあらわれる。刃のすき間は0.2~0.3mmが適当でこれ以上のすき間があると割れの発生するおそれがある。冬期などの低温時にはクラックが入りやすいのでプレートを約30℃程度に暖めるとよい。一般に、押し切りでは1mm、足踏みシャーでは3mm、電動シャーでは5mmが限度である。プレートの種類によっては10mmも可能であるが、透明は2mm迄である。アクリルはシャーリングを行うことは出来ない。8-5


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