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★厚物プレートの折り曲げ加工・両面加熱5mmを超える厚さのサンロイドプレートでは、必ず両面加熱でおこなう。片面加熱では熱が十分まわらず局部加熱になるため、曲げ面に亀裂を生じたり、内部歪みが残存する原因となる。2本のパイプヒーターが一対となり、上下面より加熱の出来るヒーターや、通常のスリットヒーターのスリット上部に遠赤外線ヒーター等を配置し、裏面も暖めるタイプのヒーターを用いれば、厚さの厚いシートを曲げる際に有効である。これらがない場合にも、シート表裏を交互に加熱することによって、曲げを行うことが出来る。ヒーター加熱部分シート・切り溝を入れるサンロイドプレートの厚物をアール(丸味)が小さく鋭角に曲げるには、折り曲げる内側をけがきなどで溝をつけてから折り曲げる。しかし溝切りして折り曲げたものは強度が落ちるため、強度が要求される部分では、サンロイド補強棒で接着補強を行うか、溶接して補強を行う必要がある。第8章溶接8-21