カイダック技術資料

住友ベークライトのカイダック技術資料となります。


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2210-2-2機械的な接合ボルト、リベット、ビス等も使用できます。ただし、締め付けすぎによる変形や応力の集中に注意してください。異材(金属、木材等)との接合を行う場合、穴を大きくあけ(ルーズホール)固定方法で熱伸縮を逃がすように設計する必要があります。※機械的な接合を行う場合の留意点・定物の種類・使用サイズによって異なりますが、例えば金属にプラスチック板を固定する場合、金属とプラスチック板の線膨張の違いにより、温度変化が生じた際に大きな膨れや固定部分からの割れが発生する場合があります。使用する温度やサイズを考慮して、ルーズホールや固定方法で逃がす工夫をしてください。(例)般鋼の線膨張係数を1.3×10-5/℃とし、カイダックの線膨張係数を8×10-5/℃とすると20→50℃の温度差で1m当りに生じる伸びの違いは下式によって計算されます。(8×10-5-1.3×10-5)×(50-20)×1000=2.01(mm)って、ボルト穴は、ボルトの公称軸径に対し2.0mm程度のルーズホールとし、固定の際には、固く締めすぎないようにしてください(完全に固定してしまうとルーズホールが機能しなくなります)。温度差によって生じる不具合は昇温時だけではなく、温度下降時にも発生します。昇温時には膨れ、温度下降時には割れとなってあらわれる場合が多くなります。・ルト穴をあける際には、ノッチの発生を防ぐため、新しいドリルか良く研磨されたドリルを用いて、適性加工条件で加工を行ってください。工部にノッチがあると、わずかな衝撃や応力、繰り返し疲労でクラックが生じる場合があります。・あけ加工時に切り粉の融着やむしれ断面が問題となる場合には、冷却エアや冷却水を使用してください。属の穴あけ加工の際などに使用される潤滑剤は、プラスチックにクラックを生じさせるものがあります。・ルトのピッチは、使用用途や条件に応じて、適宜設定してください。目安としては下記の通りです。板厚が3.0mm以下:10~20cmピッチ板厚が3.0mmを超える:20~30cmピッチ・ラスチック板にボルトを直に締め付けると、荷重負荷時や熱応力発生時に、集中応力となってクラックが生じる場合があります。必ず大きめのワッシャの上から締め付けを行い応力を分散させてください。


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