プラスチックの基礎知識

住友ベークライトのプラスチック基礎知識(技術資料)となります。


>> P.8

8●構造式⑤ABS樹脂Acrylonitrile-Butadiene-Styrene,ABS●製造法●開発の歴史ABS樹脂は1947年にアメリカのU.S.Rubber社のNaugatuckChemicalD.V.で初めてブレンド型ABS樹脂が<クララスチック>の名称で工業生産が開始された。その後1954年に同国のMarbonChemical社より<サイコラック>の名称でグラフト型ABS樹脂が市販され、現在ではグラフトブレンド法が主流となっている。我が国では1963年より海外からの技術導入、国内自社技術による生産が開始された。●特長1)経時変化による寸法変化が少ない。2)塗装、ホットスタンプ、メッキなどができる。3)耐衝撃強さ、加工性、剛性のバランスにすぐれる。4)表面外観(光沢)が良好である。5)顔料などによる着色性が良好である。●成形加工条件成形温度190~280℃●主な用途例1)車両用:自動車関係(インストルメントパネル)2)電気機器用:テレビのフロントパネル3)事務機器用・その他:レジスターハウジングアクリロニトリルスチレンブタジエンNBRASBRブレンド法グラフトブレンド法グラフト体グラフト重合グラフト法ABS樹脂


<< | < | > | >>