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17●構造式⑭ポリアリレートPolyarylate,PAR●開発の歴史ポリアリレートは、我が国のユニチカが世界に先がけて開発に成功したポリエステルの一種で、1973年に<Uポリマー>という名称で発表された。これは、現在でも唯一の熱可塑性ポリアリレート樹脂であるが、UCC(アメリカ)、Solvay社(ベルギー)に技術輸出され、現在、両社においても商品開発が進められている。我が国で開発された数少ないエンジニアリングプラスチックの一種である。●特長1)ガラス繊維などで強化することなく高い耐熱性を示す(最高荷重たわみ温度175℃)。2)添加剤などによることなく、分子構造から基本的に自消性あるいは難燃性である。3)衝撃特性はポリカーボネートに次いですぐれている。また環境温度にも安定している。4)曲げ変形などのヒズミ回復特性にすぐれている。これは加熱高温状態でも保持される。5)吸湿性が小さく、環境変化に対して安定した電気的性質を示す。6)耐薬品性にもすぐれる。7)耐薬品グレードを除き、透明である。●成形加工条件●主な用途例1)電気部品:スイッチ、ソケット、コネクター2)機械部品:ランプカバー、カメラ部品3)自動車部品:計器板、ドア部品4)その他:薬品容器、義歯、眼鏡枠、クシ、洗面具●製造法成形温度(℃)成形圧力(MPa)金型温度(℃)射出成形260~36098~13790~130同・耐薬品グレード210~26049~9860~90SG:1.21ビスフェノールAイソフタル酸縮合Uポリマー