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18●構造式⑮ポリ塩化ビニリデンPolyvinylideneChloride,PVdC●製造法ただし、<サラン>などラップフィルムは塩化ビニルとの共重合体である。●開発の歴史塩化ビニリデンは1838年、塩化ビニルと同様にRegnaultによって発見された。1916年Ostromuislenskyは塩化ビニリデンが光により重合して、多くの溶剤に不溶の物質になることを報告している。DowChemical社による広汎な研究は1940年、<サラン>の商品名で塩化ビニルとの共重合体からなる合成繊維の工業化に成功した。我が国では1950年に呉羽化学工業が<クレハロン>として工業化し、旭ダウ(現旭化成)が<サランレジン>の生産を始めた。●特長PVdCは単独重合体としてではなく、塩化ビニル、アクリロニトリルなどと共重合して用いられる。従って軟化温度、溶解性などはその共重合の割合によって異なる。一般的には、1)耐熱性があり、フィルムは気体透過性が小さい。2)比較的熱安定性が良く、難燃性である。3)耐水・耐湿性にすぐれる。4)耐薬品性、耐候性にすぐれる。●成形加工条件(共重合体)成形温度成形圧力射出成形150~205℃34.3~206MPa●主な用途例1)フィルム:食品包装、ラップフィルム2)繊維:自動車シート、漁網、ろ布、防虫網など3)コーティング:ガスバリヤー性、防湿用4)その他:人工芝、容器などSG:1.865重合