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19●構造式⑯ポリエチレンテレフタレートPolyethyleneterephthalate,PET●開発の歴史ポリエチレンテレフタレート(PET)自身は1940年代より繊維として開発され、現在では国内で年間60万tonを越える量が生産されている。成形用樹脂としての利用は比較的新しく、ガラス強化樹脂及びボトル用途に利用されている。工業用樹脂としては耐熱性などの特徴を生かして着実に、ボトル用途でも成形技術の進歩もあって発展が期待されている。●特長1)ボトル用途は延伸ブロー成形により強度、透明性、ガスバリヤー性、衛生性が満足され、1974年のペプシコーラの採用以来急速に発展した。2)成形用ガラス強化樹脂は耐熱性、電気特性、機械特性にすぐれ、難燃化も配合剤の添加により可能。●成形加工条件射出成形シリンダー温度240~270℃金型温度70~140℃●主な用途例1)ガラス強化樹脂:各種電気・電子部品(スイッチ、リレーなど部品及びオーブンレンジのグリル、アイロンのハンドルなど外装部品)、自動車部品2)ボトル用途:しょう油容器、ドレッシング容器、洗剤容器、ソース容器、食用油容器、目薬容器、ジュース容器、炭酸飲料容器●製造法SG:1.4エステル化エステル交換オリゴボリ(エチレンテレフタレート)重縮合