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26●構造式③不飽和ポリエステルUnsaturatedPolyesterResin,UP●製造法●開発の歴史1937年C.Ellisが不飽和ポリエステルにビニルモノマーを加えると非常に速く硬化することを見いだした研究に始まり、その後アメリカで急速な発展を遂げ、特に第二次大戦時には強化プラスチックとしてその強靭さと軽量さを生かして航空機部品、小型舟艇、ヘルメットなどの軍需目的に大量に使用された。我が国では、不飽和ポリエステル樹脂は1952年ころに工業化され、そのすぐれた性能と特異な成形加工法により波板、浴槽、便器、浄化槽、舟艇、塗料、化粧板、ボタンなどに使用され生産高も年々増大している。●特長1)注型、FRP成形法が行われ、透明で耐熱性にすぐれ、FRPは強靭である。2)アルカリ、強酸に浸されるが耐薬品性は良好。3)電気特性にすぐれ、接着剤、塗料にも用いられる。●成形加工条件主剤と硬化剤の組合せによって、注型、FRP(SMC、BMC、FWなど)に用いられ、注型は常温又は加熱、FRPは熱硬化性成形機で成形される。●主な用途例1)住宅資材:浴槽、浄化槽、波板、洗面台、便器2)輸送機器:船舶、ボート、ヨット、自動車車体3)工業機材:照明カバー、コネクター、タンク、パイプ4)その他:スポーツ用品、釣竿、ヘルメット、ボタン、化粧板、塗料SG:1.65~2.6(成形材料)無水フタル酸エチレングリコール無水マレイン酸不飽和ポリエステル不飽和ポリエステル樹脂スチレン触媒