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27●構造式④ジアリルフタレート樹脂Polydiallylphthalate,PDAP●製造法●開発の歴史1939年、T.F.Bradelyによって発見され、1946年にW.Simpsonのジアリルフタレートに関する重合反応の基礎研究から工業上有用なB─ポリマーが発見された。ShellChemical社から提出されたジアリルフタレート樹脂が電気的にすぐれていることから成形材料として採用され、1952年MILP-14Dに規定され、今日に至っている。我が国では1960年輸入プリポリマーを用いて、不動化学工業が成形材料の市販を開始して以来、生産販売されるようになった。●特長1)注型及び成形材料(FRP)で成形する。2)電気特性にすぐれ、耐水性にすぐれる。3)耐熱、耐薬品性にすぐれる。●成形加工条件温度150~170℃圧力2~19.6MPa硬化時間1min/厚さ1㎜●主な用途例(可塑剤、架橋を除く)1)電気部品:スイッチ、コネクター、ソケットなど2)機械部品:信号機器、タンク3)化粧板類:家具、化粧板SG:1.51~1.78(成形材料)重合架橋樹脂重合