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392.6曲げ弾性率(flexuralmodulus)●曲げ弾性率は、曲げ試験において曲げ荷重に対するひずみと応力が直線的な比例関係を保つものとすれば、“フックの法則”が成り立ち、応力σ、ひずみをεで表わせば、となる。この比例定数Eを曲げ弾性率(曲げ弾性係数)と呼び、物質の変形のしにくさを表わす尺度として使われている。●設計においては角タンク、角ダクト等の板厚を計算する時、曲げ弾性率(E)を使用する。Eの値が大→たわみにくい→板厚小Eの値が小→たわみやすい→板厚大応力(σ)ひずみ(ε)=一定=E∴σ=ε・E2.7圧縮強さ(compressionstrength)●長方形、立方体、円柱形又は円筒形のブロック状試験片を2枚の平行板面にはさみ、その両端から圧縮力(圧縮荷重)を加えて破壊するまでの応力(圧縮応力)とひずみ(縮み)との関係で、試験片が破壊するときの荷重を試験片のもとの断面積で割って求めたものを圧縮強さとしている。●プラスチック材料の圧縮強さは、その引張り強さに比べると一般に高い。ポリエチレン、ポリプロピレン等の弾性に富む材料では、荷重をかけるとまずふくらみ、更に圧縮を続けると偏平状に押しつぶされるだけで完全に破断(もしくは破砕)するにはいたらない。しかし、熱硬化性樹脂や一般ポリスチレン等の様に硬質で、しかも比較的もろい材料では、圧縮により破砕する。このためこの様な材料については、圧縮強さは重視されるが、一般の熱可塑性樹脂においては多くの場合それほど重要視されない。●重量物(機械等)の下敷に使う場合にこの特性値を参考にする。