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402.8衝撃強さ(impactstrength)●衝撃強さは、材料が衝撃力を受けたときに、その材料がこれに対して示す抵抗の度合である。簡単に言うと、物があたったり落したりした場合「こわれやすい」か「こわれにくい」かの目安である。衝撃強度高い→こわれにくい衝撃強度低い→こわれやすい●衝撃強さの測定には、アイゾット・シャルピーの試験機による方法、及び落球式試験等がある。○落球式衝撃試験(falling-balltest)本法は、いわば実用的な衝撃試験法である。鋼板取付板に固定した試料(平板)の上に一定の高さから鋼球又は鋼製のおもりを落下させ、試料の破損状態を目視にて判定する。図1アイゾット式衝撃試験試験片支持台ハンマー90°試験片衝撃点試験片ハンマー(a)アイゾット式衝撃試験機(b)試験片の保持図2シャルピー衝撃試験90°衝撃点(a)シャルピー式衝撃試験機(b)試験片保持図衝撃方向ハンマー試験片○シャルピー式衝撃試験(charpyimpacttest)試験片のノッチの裏側をハンマーで打撃。衝撃に要したエネルギー(J)を試料の断面積(㎡)で除した値をもってシャルピー衝撃強さとしている。○アイゾット式衝撃試験(izodimpacttest)試験片を図の様に保持し、ノッチと同じ側からハンマーで打撃し、衝撃に要したエネルギー(J)をその板厚(m)で除した値をもってアイゾット衝撃強さとしている。