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8ガラス0.750.75表9ポリカエースと他材料の熱貫流率●熱貫流率(ASTMC177)保温性は熱貫流率で判断することができ、この値が小さい程保温効果がよいといえます。ポリカエースは保温性の良い材料の部類に入ります。表9にポリカエースと他材料との比較を示します。●比熱ポリカエースの比熱は、温度によって変化しますが、実用温度範囲に於いては、1.26×103J/kg・Kです。この値は、一般合成樹脂と大差なく、又鉄、銅等の約3倍、ガラスの約1.7倍に相当します。●熱伝導率(ASTMC177)ポリカエースの熱伝導率は、0.19W/m・Kです。この値は、一般合成樹脂と大差はありませんが、ガラスの約1/4であり、又鉄の1/300、アルミニウムの1/1000、銅の1/2000と金属にくらべて非常に小さいものです。注意加熱時の発生ガスについてポリカエースが高温に加熱されたときに発生するガス成分は、表8の通りです。塩酸、アンモニア、シアン、亜硫酸などの有毒ガスは発生しません。表8各温度範囲におけるポリカーボネートの燃焼生成物(単位:mg/g)6.熱貫流率、熱伝導率、比熱表10ポリカエースと他材料の比熱及び熱伝導率材料名熱貫流率(W/m2・K))ポリカエース(3.0mm厚)アクリル(3.0mm厚)FRP(0.7mm厚)ガラス(3.0mm厚)5.55.57.06.4CO2COメタンエチレンエタンプロピレンプロパンメタノールアセトアルデヒド1-ブテンブタンベンゼントルエンエチルベンゼンスチレン<475℃906013399710.314.6 60248 2.25 2.48 5.69 3.75 0.09 0.31 0.39 0.33 0.057 0.19 0.36 0.12 0.095 0.17 0.085 0.026 0.022 0.067 0.03- 0.093 0.43 0.36 0.14 0.092 0.10 0.06 0.085 0.062 0.038 0.008 0.042 0.001 0.004 0.001 0.004 0.045 0.077 0.72 1.06 0.066 0.19 0.46 0.18 0.013 0.088 0.21 0.17 0.006 0.008 0.014 0.036475〜500℃500〜550℃550〜1000℃品種ポリカエースアクリル(PMMA)ABSナイロン6.6ポリ四フッ化エチレンポリプロピレンポリアセタール硬質塩ビ板(透明)鋼アルミ銅比熱(×103J/kg・K)1.261.461.46〜1.601.681.051.931.460.84〜1.260.460.880.38熱伝導率(W/m・K))0.190.190.250.140.250.16〜0.1751.62073720.21〜0.240.25